UZU・UZUインタビュー14

異国の人々との友情は、それぞれの心に
何を残してくれたのでしょう。


 

オートブルターニュ青少年オーケストラ
(ORCHESTRE DES JEUNES DE HAUTE-BRETAGNE)


演奏会・ホームステイ・交流会

 

 

フランスのレンヌ市から来日したオートブルターニュ青少年オーケストラ。
8月23日のコンサートでは、えずこギターアンサンブル、大河原商業高等学校ギター部との共演、そのほかホームステイや交流会と異国の人同志が共に過ごした時間がありました。それぞれが感じた感想を一部ご紹介します。

2000.8.23

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▲オートブルターニュ青少年オーケストラの単独演奏が始まりました。そして、歓迎と賞賛の大きな拍手が贈られました。

 

【オートブルターニュ青少年オーケストラの皆さんに尋ねました。】

Q:日本の感想やホームステイの感想があれば、教えてください。

いろいろな特典がついてくるような感じで、たくさんの人が親切にサービスしてくれました。また、他のミュージシャンたちに会えたことも、言葉以外の扉を開くことができ、すばらしいと感じています。最後に会った家族の人たちは、とてもチャーミングで個別の対応でもとてもよくしてくれました。私なんかは、ほんとにずっと一緒にいたいと思うぐらいでしたから(笑)。それから、回りをちょっと歩いたんですが、私たちは、みんな同じだと思うのですが、私たちはある種日本のイメージをもっておりました家や家屋の違いなどをこうして現実としてみることができたことは、とてもうれしいことですし、日本に来ることが夢でしたので、そのことがすべてだと言ってもいいと思います。

(指揮者/ルーセル・ディディエさん)

情熱的で温かくて、このホールもそうですが、家族の方たちは、特に温かく感じました。ありがとう。

(指揮者の奥さん/ルーセル・リディーさん)

家族との対面では、私たちが探していたものがそこにはありました。交流会は特別で、また別の部分を発見することもできました。ダンスや伝統的な踊りは、とても新鮮に感じましたし、食事やこのような機会をつくってくれたマネジメントにも非常に感激いたしました。観光で、湖(蔵王のお釜)を見せていただきました。とてもきれいでした。それからお城(白石城)もとても美しかったです。演奏に際しては、いつももっと小さなホールで演奏をしているので、このような大きく立派なホールで演奏できることは、とても光栄です。

(ヴァイオリン/マリレーヌ・カイユさん)

時間も非常に短く、いい意味でしっかりと組織的に動けたことは、とてもいいことではなかったのではないかと思います。家族は、とてもよくしてくれましたし、ホテルより居心地がよかったです。それと、他のギターアンサンブルに会う機会がなかったのでえずこホールでそのような団体(えずこギターアンサンブル、大河原商業高等学校ギター部)と会うことができてとても光栄に思いました。

(ギター/ティエリー・フェレさん)

ほんとに温かい歓迎を受けて、感激しています。また、観光した場所の風景もすばらしかったです。ホストファミリーの皆さんもいつも何かお役に立てればといつも待機しているような感じで、とてもすばらしい人たちでした。感謝しています。

(クラリネット/アン・オードゥアンさん)

ここでは、非常によいもてなしを受けました。また、日本についてですが、フランスにいるときの大雑把なイメージでは、ほんとに大きな町ばかりがあると思っていたのですが、自然が溢れていてとてもいいところだと感じました。

(フルート/ロアンヌ・セシール)

フランスとは全く違った国だと思いました。例えば、木々なんかも全くフランスとは異なるものでしたし、観光で行った蔵王で滝を見たのですが、あんなふうに崖を落ちるような川の流れは、フランスにはあまりないので新鮮でした。フランスで放映されたアニメ「ドラゴンボールZ」で見た風景に共通するような風景があったので、自分ではとても楽しく観光することができました。アニメといえば、フランスでは、「ポケモン」も子どもたちにはとても人気があるんです。そのゲームがあって、子どもたちが奪い合うといったトラブルもあったので、学校側が禁止する例も多くありました。フランス人は一般的に日本の文化には高い興味を示しているのは事実です。

(ヴァイオリン/ルノー・ブーシェさん)

最初の印象は、もてなしの心があって温かいということです。ホームシックになるのではと思っていましたが、そうなることなく溶け込むことができました。日本の慣習や伝統、そして食生活は、違う国からきた人なら誰でも思うのでしょうが、全く違うところは、とても新鮮でした。ホストファミリーの方には箸の使い方を真剣に教えていただきました。今まで、たくさんの国に演奏旅行をしてきましたが、お互いに伝統的な違いを分かりあえたということは、初めての経験でしたし、感激いたしました。

(チェロ/ナデージュ・ボデ)

日本は、非常に清潔な国に感じました。生活水準も非常に高いと思いますけど、物価も非常に高い印象を受けました。日本は、とても気に入りました。ホストファミリーとも非常にうまくいったので、とても嬉しかったです。

(フルート/ティフェーヌ・ブーシェ)

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▲オートブルターニュのギターアンサンブルとえずこギターアンサンブルのジョイントシーン。一人一人の思いを乗せ精一杯の演奏に大きな拍手が贈られました。

 

【ホストファミリーの皆さんに尋ねました。】

ホームスティを受けてみた感想は?

「フランス人の女の子」ということで、フランス語の会話本やCDを買って会話の練習。そうしたらアメリカ留学をしていたので英語がペラペラ。子供達はそんな様子を見て、外国にとても興味がわいたようです。交流会での陽気なみなさんの様子を見て、楽しくなりました。また、このような機会があったら、ぜひ参加したいと思います。

(えずこヴァイオリン 難波謙介・ゆかり)

「フランス人のお姉さんが泊まりに来るよ」の言葉に四人の娘たちは大喜び。親のほうは英会話に不安いっぱいのままアンジェリックとティフェーヌを迎えた。二人はお人形さんのように美しく優雅。自宅でトイレなどを説明するが、二人は?マーク。体中で表現して通じた時は宇宙人と話ができたような気分だったが、娘たちとゲームをすると大いに盛り上がり素敵な夜だった。今、我が家ではフランスが少し身近になり、オリンピックでも思わず応援したくなっている。

(えずこウインド 遠藤雅乃)

わが家に青い目のかわいい女の子がやって来ました。さて、何を食べさせよう、どんな話をしよう、片言の英語ではたして通じるだろうか。不安なことばかりでしたが、彼女たちとリビングのテーブルで向かい合い、やっぱりこちらも緊張、彼女たちも緊張。挨拶を済ませた後、彼女たちがフランスからのおみやげをくれたことから、話が始まり、お互いに何とか理解し合おうと身振り手振りで、意思を通じ合わせようと目を見合いの小一時間でした。これがわが家始まって以来の国際交流、わが家の2人の娘もこれをきっかけに、世界へ目を向けてくれるでしょう。次の日の別れは、自分の娘を旅立たせるような心持でちょっぴり辛かったです。サハ、ナデージュ、また会いましょう。

(庄司美代子)

ここ数年、縁あってわが家がホストファミリーとして外国人を受け入れておりましたが、「フランス人」は今回は初めて!英語通じるのかなぁ?不安を抱きながら、主人と二人着慣れない浴衣でいざご対面。笑顔がステキな団員のおかあ様と14歳の女の子。「いつも着物を着ているの?」やはり、日本=着物なのかぁ…そんなイメージを打ち破るがごとく和洋折衷の甚しいわが家でイスに座ったり、畳に寝たり。(家族は全員ベッド)フォークに箸、スープにみそ汁…とそれは忙しかったことでしょう。夜遅くまで音楽談義に花を咲かせ(いいわ!楽譜・用語は世界共通)おみやげを開いて大いに盛りあがり、インターナショナルな一夜が終わった。

次の日、感動的なコンサートと突然、熱いお別れのキスをされ、固まったままの娘と私を残し去っていったマダム・ビドー。思い出の1ページをありがとう!

(えずこウインド 阿部弘子)

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▲ホストファミリーもオートブルターニュの団員も、そして、大河原町商業高等学校ギター部やスタッフまでが輪になって踊った盆踊りの時間は、最高の盛り上がりでした。(交流会)

 

【オートブルターニュ青少年オーケストラ団長のマリー・ポール・フォルニエさんよりお礼のお手紙をいただきました。】

えずこホール館長様

最初に、もっと早い時期にお手紙しなければならなかったことをお許しください。えずこホールでのコンサートのビデオをありがとうございます。これでまた、演奏家たち、付き添いたちの記憶に残る、あのすばらしい瞬間をもう一度見ることができると思い、とても感謝しております。次回のオーケストラの会合では、演奏家たち、そのご両親とこのビデオを見ることでしょう。そこではまた、大河原で私たちを迎えてくれた家族の皆さんとの喜びを分かち合うことにもなるでしょう。ご準備いただきましたすばらしい歓迎は、代表の私自身、指揮者、付き添い、演奏家に付いていただいた通訳や、すべての作業の協力者の皆様が私たちを心からお迎えいただきましたことに対し深く感謝しております。私たちは歓迎式典の時から完全にいつもとは別の文化圏に連れ出されてしまったようでした。また、私たち、演奏家、付き添い、指揮者を迎え入れてくださった全てのご家族の皆様に改めて御礼申し上げます。

えずこホール館長様におかれましては、この長い、長い、2日間に多大なるご協力をいただきましたこと、深く御礼申し上げます。

敬具
(団長/マリー・ポール フォルニエ)

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